海老沢歯科・矯正歯科院長ブログ

歯科医院の数は昔からコンビニより多いので「コンビニより多くなった」は間違いです!!

近ごろ歯科医院がだいぶ増えたことで、「コンビニより多い」とよく言われますが、これってほんとうなのかということで調べてみました。

現在、歯科医院は約60000軒。コンビニは約45000軒。
確かに歯科医院の方が多いのは間違いないようですね。

ですが、いつコンビニより多くなったのかと調べていくうちに、意外なことがわかりました。

歯科医院の数は過去一度もコンビニの数を下回ったことがない!

 


(日本フランチャイズチェーン協会資料、厚生労働省調査資料より作成)

 

コンビニの最初は諸説ありますが、現在もメジャーなコンビニでは、ファミリーマートが1972年に実験第1号店を埼玉県狭山市に開店したこと。もしくは、セブンイレブンが1974年に1号店を東京都江東区に開店したこと。これらのいずれかを1号店とする解釈が多いようです。
24時間営業は、セブンイレブンが、1975年に福島県郡山市虎丸店で始めたのが最初だそう。
いずれも昭和47年から50年あたりの話で、40年ほどの歴史しかないのですね。

一方歯科医院は、もっともっとずっと昔からあり、昭和47年のあたりだと、すでに全国に30000軒もありました。
以降、コンビニは急増しましたが、平成24年でやっと約45000軒で、歯科医院の平成元年の数に追いついたくらいです。

歯科医院が増えすぎて「とうとうコンビニより多くなった」みたいな使い方が多いのですが、その表現は完全に間違っていると言えます。

昭和40年代というと、歯科医院の前に朝4時から並んで待ってる人がいた(先輩に聞いた話で、ほんとかどうかは知りません)という話があるくらいの時ですが、その時代でも、歯科医院はすでに現在のコンビニ数の3分の2くらいはあったのです。

現在の歯科医院過剰ということに関して言えば、数が増えたということ以外に、治療技術の向上とか予防の普及などの他の要因も影響していると言えるのではないでしょうか。

他にも、お寺の数は約77000軒、神社は約85000軒(平成23年末、文化庁宗教年鑑平成24年版より)で、いずれもコンビニ、歯科医院の数を上回っています。
お寺や神社は歯科医院よりさらに多いのです。意外ですね。

 

 

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