海老沢歯科・矯正歯科院長ブログ

インビザライン・シュアスマイルと相性が良い加速矯正(スピード矯正)装置

2018年1月8日 公開

2023年4月12日 最終更新日

 

矯正の治療期間は、多くの場合は年単位になります。 骨の中に埋まっている歯根を移動するのですから当然ですが、長くかかるとなると、どうにかして治療期間を短くできないかと考えます。 そこで「加速矯正(スピード矯正)」、どうしたら治療期間を短くできるかについて研究されてきました。論文がいくつも出てきているとは言え、まだ残念ながら、決定的なものとは言えないようです。  

 

マウスピース矯正と相性が良い加速矯正(スピード矯正)

加速矯正(スピード矯正)は、ワイヤー矯正にも使用されますが、インビザラインなどのマウスピース矯正装置と相性が良い製品です。

インビザラインやシュアスマイルでは、アライナー(マウスピース)を1週間から10日に一度のペースで交換しますが、加速矯正装置を使用することによって組織のモデリングが活性化し、歯の移動が早くなるため、アライナー交換ペースが短縮されると言われています。

つまり、交換ペースが早まれば、トータルの治療期間も短縮します。 通常7日〜10日交換のマウスピースが、最短3-4日の交換で可能になります。

たとえば、1年の治療期間が予定されていたとすると、それが4ヶ月から半年程度の治療期間に短縮される可能性があることになります。

また、歯の移動が活性化されるため、痛みが軽減します。 あたたかい熱がじわじわと口の中へ広がり、新しいマウスピースへの交換時に感じるキツさなども少なくなるのを実感できると言う方が多くいらっしゃいます。

そして、交換間隔が短くなることで、装置を清潔に保てますし、常に新しいアライナーで治療できます。

 

   

 

加速矯正(スピード矯正)の方法

矯正の治療期間を短縮するために行う方法は、いくつかあります。

 

エビデンス(科学的根拠)となる論文は、近年多数出されていますが、「誰にでも必ず効果が上がる」と言い切れるエビデンスまでには至っていません。 それを前提で、以下の記事をお読みください。

 

シュアスマイルVpro

海老沢歯科医院で導入している加速矯正(スピード矯正)装置は、シュアスマイルVproです。

高周波超音波パルス刺激により、組織のモデリングが活性化し、歯の移動が速くなるというものです。

振動によりフィットが良くなるという利点もあります。

ボタン一つで簡単に使用できます。

矯正治療費以外に、別途165000円(税込)の費用が必要です。

シュアスマイルを取り扱うアメリカのデンツプライ・シロナ社の製品で、シュアスマイルには、この装置が標準で付属します。

 

オーソパルス(OrthoPulse)

 

 

 

海老沢歯科医院で導入している加速矯正(スピード矯正)装置のもう一つは、オーソパルスです。

フォトバイオモジュレーションと呼ばれる光を利用した装置で、歯型のシリコンにはめ込んだLEDからの光を毎日10分お口の中に照射します。 患者さんご自身で簡単に使用して頂けるものです。

ご自宅でお好きなお時間帯に1日10分間使用して頂きます。 お口の中で装置をくわえてもらうだけで自動的に治療が始まり、複雑なボタン操作なども全くありません。

低強度の近赤外光(850nm波長)を使用して、悪影響を及ぼすことなく分子レベルで骨リモデリングを促進すると言われています。

カナダのバイオラックスリサーチ社によって開発され、FDA(アメリカ食品医薬品局)で認証を受けた医療機器です。

アメリカ・カナダの他、ヨーロッパやオーストラリア・シンガポールなどで、医療機器として安全性と効果が認められています。 非侵襲型で薬品を使わず外科処置を伴わない、体を痛めるリスク因子が低い「クラス2装置」に分類されています。

矯正治療費以外に、別途198000円(税込)の費用が必要です。

 

フォトモジュレーションとは?

フォトバイオモジュレーションは、 矯正治療のために開発された専用の装置をお口の中でくわえ、1日1回10分間だけ近赤外線の光を当てます。 そうすることで、お口の中の細胞を活性化し、血流を増加させるのです。 3つの効果

  1. ミトコンドリアによって光を吸収し、ATPを産生します
  2. 活性酸素を生成し、比例して組織と細胞活性が増加します
  3. 一酸化窒素合成酵素が光を吸収し、生成された一酸化窒素がストレスで下がった血流を増加します

これら3つの効果によって歯が早く移動すると考えられています。 歯科では、インプラントの安定や傷の治癒促進、炎症を抑制する目的などで利用されています。 皮膚科では、基準が厳しいと言われるFDAが、抜け毛の回復促進に認可を与えています。 他にも眼科領域などで利用されています。

   

論文に出されたエビデンスの一部

など 関連する文献は5000以上出されています。

 

 

 

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