「インビザラインで歯並びを整えたいけれど、本当に効果があるのかな…」
「22時間も装着するのは大変そうだけど、コツはあるのかな…」
インビザライン矯正に興味を持っている方の中には、こうした疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
目立たない矯正方法として人気のインビザラインですが、正しく装着しなければ効果を十分に得られない可能性もあります。
そこで本記事では、インビザライン矯正の効果や、22時間装着を続けるためのコツと注意点を解説します。
この記事では、インビザライン矯正を検討している方に向けて、
– インビザライン矯正の効果と特徴
– 22時間装着を続けるコツ
– 知っておきたい注意点
上記について、解説しています。
インビザライン矯正を始める前に知っておくべき情報をお伝えしますので、不安を解消し、安心して治療に臨んでいただければ幸いです。
インビザライン矯正の流れと治療例
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用した最新の歯列矯正方法です。
金属のブラケットやワイヤーを使わないため、装着しても目立たず、周囲に矯正中であることを気づかれにくいのが特徴です。
この矯正法は、まず口腔内を3Dスキャンして詳細なデータを取得し、そのデータを基に個々に合わせたマウスピースを作成します。
マウスピースは取り外しが可能で、食事や歯磨きの際には外せるため、日常生活での負担が少ないです。また、計画的にマウスピースを交換することで、少しずつ歯を動かし理想の歯並びに導きます。
たとえば、軽度から中程度の不正咬合や歯並びの乱れを持つ方であれば、インビザラインを使用して、約1年半で治療を完了するくらいがモデルケースにあたります。
装着時間をしっかり守ることで、効果的に歯が動き、笑顔に自信が持てるようになったという声も多く聞かれます。
治療開始から完了までのステップ
「インビザライン」の治療プロセスは、以下のステップで進行します。
まず、初回カウンセリングで患者の悩みや希望を詳しくうかがったのち、iTeroスキャナーなどの最新機器で歯列の3Dデータを取得します。
患者さんが説明に納得し、進めたいということであれば、契約するか、またはシミュレーションの設計依頼(有料)を行います。
口腔内の検査、写真撮影とレントゲン撮影を行い、歯科医師はインビザライン社に設計を依頼します。
そして、「クリンチェック」というデジタルシミュレーションを作成します。
このシミュレーションでは、治療後の歯並びを事前に確認できます。
治療計画にご納得いただいた後、患者専用のカスタムメイドアライナーを製作します。
契約がまだであれば契約を行いますが、通常は、有料の設計依頼分は総額から割引されます。
通常、アライナーは20~40セット程度が用意され、1週間ごとに新しいものに交換します。
1日20-22時間以上の装着が必要で、食事や歯磨きの際以外は装着します。
定期的に4~6週間ごとに通院し、歯科矯正医が治療の進捗をチェックします。
また、治療期間中は口腔衛生を保つために、丁寧な歯ブラシやプロフェッショナルによる定期的なクリーニングが推奨されます。
全てのアライナーの使用が完了すると、治療が終了します。
まだ未達成の目標があれば、追加でアライナーが製作されます。
治療目標が完了できていれば、その後、リテーナー(保定装置)を使用して、整った歯並びを維持します。
治療期間は平均して12~18ヶ月ですが、もちろん個人差があります。
さらに、治療後も定期的な検診を受けることで、歯並びの安定を確認します。
以上が「インビザライン」の治療開始から完了までの一般的な流れです。
なぜ装着時間が大切か?
インビザライン矯正では、透明なマウスピース型のアライナーを1日22時間、ほぼ常に装着することが必要とされています。
この22時間という装着時間は、インビザライン社が推奨する最適な時間であり、これを守ることが成功の鍵となります。
装着時間が重要な理由は、歯に連続的かつ適切な力を加えることで、計画的に歯を移動させるためです。
装着時間が不足すると、歯の移動が遅れ、歯の後戻りが大きくなり、治療期間が長引くおそれがあります。
たとえば、1日18時間しか装着できないと、24時間から差し引きで6時間が後戻りする計算になります。
外している時間の倍が差となって表出します。
18-8=10時間
実質の作用時間が半日を切ってしまいます。
20時間の装着で、20-4=16時間
22時間の装着で、22-2=20時間
装着時間の差で、実質的な作用時間はこれほど違いが出てくるということ。
ましてや長い年月で言えば、差が大きくなるのは当然ですね。
また、不十分な装着はアライナーのフィット感を損ない、次のステージのアライナーが適合しない事態を引き起こす可能性もあります。
ですから、特に、食事や歯磨き以外の時間は、できるだけ装着することが推奨されています。
装着時間を守ることで、平均的な治療期間である12~18ヶ月で治療を完了することができます。
正しい装着時間を守ることで、効率的かつ安全に理想の歯並びを手に入れることが可能となるのです。
インビザラインのさまざまな症例
インビザラインは、さまざまな歯列不正に対応できる画期的な矯正方法です。
例えば、軽度の乱ぐい歯や歯の間に隙間がある間隔歯、上の歯が突出する出っ歯、下の歯が前に出る受け口など、多様な症例で効果を発揮します。
また、深いかみ合わせやオープンバイトといった複雑な不正咬合にも適用可能です。
インビザラインは、複雑な不正咬合には使用不可という誤った情報を、無責任に流す矯正専門医がいますが、これは大きな問題です。
便利な治療装置で美しい歯列を手に入れるという、患者さんの利益を損ねる結果となってしまいます。
シリコンヴァレー、アップルコンピューターの隣に位置するアラインテクノロジー社の製品であるインビザラインは、患者一人ひとりの状態に合わせてカスタマイズされた透明なマウスピースを使用するため、高い精度で歯列矯正が行えます。
インビザラインは1997年に米国で開発され、現在では世界100カ国以上で導入されています。
アメリカではもはや、ワイヤー矯正法にかわる矯正治療のスタンダードとして選ばれてきています。
日本でも多くの歯科医院で採用され、これまでに1,200万人以上が治療を受けています。
日本の矯正専門医の中からも、旧来の治療法の既得権を守ろうとしてかたくなに取り組まない専門医以外の、多くの専門医が取り組んでいます。
また、そうした専門医は「正しい設計で使用すれば、ワイヤー矯正と全く同様の効果が期待できる」と明言します。
そして、取り外しが可能なため、食事や歯磨きも普段通りに行え、インビザラインは、社会人や学生にも人気があります。
このように、機能性と審美性を兼ね備えたインビザラインは、さまざまな生活スタイルの患者に適しています。
インビザライン矯正の費用と期間
インビザライン矯正の費用と期間は、治療を検討している方にとって大きな関心事でしょう。
一般的に費用は70万円から100万円程度で、治療期間は1年から2年が目安となります。
しかし、これらは患者さまの歯並びや希望によって変わることがあります。
フルデジタル、コンピューターシミュレーションで最適化されたインビザラインの設計でも、ある程度の治療期間が必要になるのは、インビザラインはオーダーメイドの矯正装置だからです。
一人ひとりの歯の状態を精密に分析し、専用の透明なマウスピースを作成します。
そのため、装置の製作や治療の管理にかかるコストや時間が他の矯正方法と異なるのです。
軽度の歯列不正であれば費用と期間が抑えられる場合もあります。
治療を始める前に、歯科医師としっかり相談して自分のケースに合った計画を立てることが大切です。
以下で詳しく解説していきます。
治療にかかるコストとその内訳
インビザライン矯正にかかるコストは、治療の内容や選ぶクリニックによって異なりますが、一般的には総額で70万円から100万円が目安です。
内訳としては、初診料や診断料、装置代、治療中の調整費用などが含まれます。
また、追加でメンテナンス費用やリテーナー(保定装置)の費用が必要になります。
支払い方法は一括払いだけでなく、分割払いに対応している医院も多く、柔軟に選択できます。
さらに、医療費控除の対象となるため、確定申告を行えば税金の一部が還付される可能性があります。
治療期間の目安と注意点
インビザラインによる矯正治療期間は、一般的に半年から2年程度が目安となります。
しかし、歯並びの状態や個人差により期間は異なりますので、正確な期間は歯科医師との「治療計画」を立てる際に確認すると良いでしょう。
治療を効果的に進めるためには、1日22時間の「装着時間」を守ることが最も重要です。
装着時間が不十分だと、計画通りに歯が動かず、治療期間が延びてしまう可能性があります。
また、マウスピースは定期的に交換するため、忘れずに通院することも大切です。
治療中は「口腔衛生」にも気を配り、虫歯や歯周病の予防に努めましょう。
インビザラインを使用する際の注意点
インビザラインを使用する際には、正しい装着方法や日常生活での注意点をしっかりと理解しておくことが重要です。
適切な使用で最大の矯正効果を得られますが、誤った使用や注意事項を無視すると、治療期間が延びたり、期待した結果が得られない可能性があります。
また、日常生活における細かな配慮が、快適な治療体験につながります。
特に装着時間の管理や食事・清掃時の取り扱い、副作用への対応など、事前に知識を持っておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。
これらのポイントを押さえ、日常生活に上手く取り入れることで、快適かつ効果的な矯正治療が実現します。
さらに、正しい情報を得ることで、自分自身のモチベーション維持にもつながるでしょう。
治療を成功させるためには、患者自身の努力も大切です。
以下で解説していきます。
日常生活で気をつけること
インビザラインを使用する際、日常生活での工夫が治療効果に大きく影響します。
治療効果に対する影響を考えれば、まず、1日22時間の装着時間を確保することが最も重要です。
食事や「間食」の際にはアライナーを外す必要がありますが、その後は速やかに再装着しましょう。
また、カフェインや紅茶などの「色素沈着」を引き起こす飲み物は、アライナーの汚れが目立つようになりますから、着用中はできるだけ避けるのがおすすめです。
毎日の歯磨きとアライナーの清掃も欠かさず行い、口腔内の衛生を保つことが大切です。
さらに、アライナーの保管には専用ケースを使用し、紛失や破損を防ぎましょう。
これらのポイントに注意することで、インビザライン治療の効果を最大限に引き出すことができます。
副作用やトラブルについて
インビザラインは透明なマウスピース型矯正装置で、目立たず快適な治療が可能です。
しかし、副作用やトラブルも存在します。
装着初期には歯の痛みや違和感を覚えることがありますが、「これは歯が動くための正常な反応です」。
アライナーの清掃が不十分だと、むし歯や歯周病のリスクが高まる恐れがあります。
正しい装着時間を守り、口腔内の衛生管理を徹底することで、トラブルを最小限に抑えることができます。
定期的に歯科医師の診察を受け、不安な点は早めに相談しましょう。
さらに、アライナーの破損や紛失にも注意が必要です。
破損した場合は速やかに交換が必要となり、治療計画に影響を与える可能性があります。
22時間装着のコツ
インビザラインを効果的に利用するためには、一日22時間の装着が不可欠です。
しかし、食事や歯磨きの時間を差し引くと、実際に22時間装着するのは難しいと感じるかもしれません。
そこで、装着時間を確保するためのコツをいくつかご紹介します。
まず、間食をできるだけ控えることが大切です。
食事の際には、アライナーを外す時間を短縮するために、効率よく食事を済ませましょう。
また、食事後は速やかに歯磨きを行い、アライナーを再装着する習慣をつけると良いでしょう。
さらに、出先でも歯磨きができるよう、携帯用の歯ブラシとアライナーケースを持ち歩くことをおすすめします。
これらの工夫により、装着時間を最大限に確保し、治療効果を高めることが可能です。
また、矯正用の加速装置の使用を検討する方法もあります。
インビザラインの治療期間を短縮し、理想の笑顔を手に入れるために、ぜひ実践してみてください。
また、一日のスケジュールを確認し、アライナーの装着時間を計画的に管理することも重要です。
例えば、長時間の会議やイベントがある場合、可能な限りアライナーを装着した状態で参加できるよう工夫しましょう。
さらに、水以外の飲み物を摂取する際にはアライナーを外す必要があるため、飲み物も水を中心に選ぶと装着時間を延ばせます。
家族や友人に治療中であることを伝えて協力を仰ぐのも効果的です。
周囲の理解があれば、間食の誘いを断りやすくなり、装着時間の確保につながります。
インビザラインに関するよくある質問
インビザラインは、透明なマウスピースを使用した目立たない歯科矯正として、国内外で多くの方から支持を集めています。
その利便性や審美性の高さから、日本でも年々利用者が増加しています。
しかし、治療を始める前には「本当に効果があるのか」「治療期間はどれくらいかかるのか」「装着時間を守れないとどうなるのか」「他の矯正方法と比べてどうなのか」など、不安や疑問を抱える方も少なくありません。
これらの疑問を解消することで、治療に対する不安を取り除き、安心してインビザラインを選択することができます。
また、インビザラインの特徴やメリット・デメリット、他の矯正方法との違いを正しく理解することで、自分に最適な治療法を見つける手助けとなるでしょう。
そこで、インビザラインに関するよくある質問を取り上げ、それぞれの疑問に対して詳しく解説していきます。
治療を検討されている方は、以下の内容をぜひ参考になさってください。
インビザラインの効果はどれくらい続くの?
インビザラインによる歯列矯正の効果は、適切な保定装置の使用と定期的なメンテナンスを行うことで、長期的に維持できます。
治療完了後は、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が生じる可能性があるため、保定期間が重要となります。
一般的に、保定装置は数年間装着する必要があり、一生涯にわたって夜間のみ使用する場合もあります。
また、定期検診を受けて歯の状態を確認することも、効果の持続に欠かせません。
こうした継続的なケアにより、美しい歯並びを長く保つことが可能です。
装着時間を守れないとどうなる?
インビザラインの「装着時間」を守らない場合、治療効果に大きな影響が出ます。
アライナーは計画的な歯の移動を促すよう設計されており、1日22時間の装着が推奨されています。
装着時間が短いと歯の移動が遅れ、治療期間が延びる可能性があります。
また、アライナーが歯に適合しなくなり、新たにアライナーを再作成する必要が生じることもあります。
これにより、追加の費用や時間がかかるだけでなく、理想的な歯並びを達成するまでにストレスを感じることも考えられます。
装着時間をしっかり守ることで、インビザラインの効果を最大限に引き出すことができます。
他の矯正方法との違いは?
インビザラインは透明なマウスピースを使用する矯正方法で、他の矯正と大きく異なる特徴があります。
まず、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に不便を感じることが少なく、口腔内の衛生状態を保ちやすいです。
また、透明な素材を用いているので、装着していても目立ちにくく、審美性を重視する方に適しています。
さらに、コンピューターシミュレーションによって治療計画を事前に確認できるため、治療の進行をイメージしやすく安心感があります。
これが、フルデジタルの矯正治療法であるインビザラインの特徴です。
矯正医のカンに頼るワイヤー矯正のアナログ的な手順と一線を隔する面でもあります。
(近年は、シミュレーションをインビザライン同様に確認できる、フルデジタルのワイヤー矯正法【インシグニア等】も登場しています)
他の固定式矯正と比較して通院頻度が少なく、自宅でのセルフトリートメントが可能なのも魅力です。
ただし、装着時間を守る自己管理が求められるため、計画的な装着が重要となります。
費用面ではやや高額になる傾向がありますが、その分快適さやライフスタイルへの影響が少ないメリットがあります。
インビザラインの詳しい説明はこちらです
インビザラインは、取り外せる透明な矯正装置であるマウスピース矯正の中で、世界で最初に確立されたスタンダードシステムです。追加料金が発生せずに治療が可能です。
セレック1day治療の詳しい説明はこちらです
セラミックで白い歯を取り戻せるセレック。最短その日に修復物を接着します。元通りの歯に最も近い状態に戻すことで、再発を防ぐ予防的効果がある治療法です。