海老沢歯科医

インビザラインとシュアスマイルの違い

suresmile

(この記事は2分で読めます)

マウスピース矯正のブランドとして、インビザラインがかなり有名になりました。
世界で1300万症例に達したインビザラインは、いまでは、世界標準の矯正治療法のひとつと言っても過言ではないでしょう。

 

マウスピース矯正のブランドは、2018年にインビザラインの特許の一部が切れたことにより、とてもたくさんの後発商品?が出てきました。

しかし、その大部分はLCM(ローコストマウスピース)と言われる、格安商品です。
LCMは、わたしは後発商品とは言えないと思っていて、「インビザラインのやりかたを部分的にまねたもの」です。

インビザラインの後発商品と言えるのは、シュアスマイル(SureSmile)だけだと思います。

詳しくは、こちらの詳細記事もご覧ください。

 

記事を読んでいただけるとご理解いただけると思いますが、信頼できるマウスピース矯正装置は、わたしの主観で言うと世界で3種類。インビザライン、シュアスマイル、スパークです。
このうち、スパークは現時点で日本未発売ですので、インビザラインとシュアスマイルの2種類のみが、2022年現在、信頼できる方法と言えます。

 

この2種類の違いが気になると思うのですが、コロナワクチンの「ファイザー」と「モデルナ」にたとえると、わかりやすいでしょうか。

 

インビザライン = (モデルナ)
シュアスマイル = (ファイザー)

 

インビザラインは、革新的なイノベーション技術によって作られた商品で、開発元はアメリカ・シリコンヴァレー、アップルコンピューター社の隣にある「アライン・テクノロジー社」です。

海外に特有の、技術を評価され投資を呼び込んで急成長した新興企業ですが、欧米ではそういう会社が、すぐグローバルな巨大企業に成長します。
ひと昔前であれば、アップル・コンピューター社が示されたでしょうが、今ではアップルも安定の大企業になりました。
現在では、さしずめコロナワクチンで急に世界的な知名度を得た、モデルナ社を例に出すのが適切ではないでしょうか。

 

一方、シュアスマイルは「デンツプライ・シロナ社」の商品。
歯科業界で世界最大の大企業であり、当院でも導入している「セラミックの1dayトリートメント」のセレックの機械を開発・販売している会社です。
つまり、シュアスマイルはファイザー社のような世界的グローバル企業が作った後発商品。日本では2021年発売になったばかりです。

 

どちらも甲乙つけがたい、非常に優秀な商品であり、治療法です。
違いは、インビザラインの治療期限が5年(最上位のプラン)に対し、シュアスマイルは3年であることくらいでしょうか。
標準的な症例は3年以上必要なことはまれですから、かなりの難症例以外は、シュアスマイルが有力な選択肢になります。
また、シュアスマイルは、後発商品としてコストを多少抑えられます。当院での価格設定はインビザラインと同じですが、VProという世界的に定評のある治療加速装置が標準で付属しますので、加速プランをご希望の方にはかなりのコストダウンになります。
患者様にとっては治療期間の短縮につながりますし、今後はインビザライン以上の選択肢になってくると思います。

 

今は圧倒的に「インビザライン」が有名ですが、シュアスマイルも、坂?出身の人気女優さんなどが最近治療しているなどの噂をよく耳にします。
今後は「シュアスマイル」も、歯科業界で世界一の巨大グローバル企業の商品ということで、メディアでの取り扱いも増えるでしょう。かなり知名度を上げていくのではないでしょうか。